いきおくれ女子いろいろウォッチ

映画の備忘録として

一月から三月で105本の映画を見たんですけど、本当にバカじゃないかと思う。

全て劇場で鑑賞。とか言うのも、ウンザリするような状況だ。

今年の目標の一つは、月20本しか映画は見ない、にしたのに……。そして、ちょっと見過ぎちゃった月があったりなかったりで、一年間で見る映画は300本以内に抑えよう、と決めたのに…。一年の4分の1しか終わってないのに、100本超ってドイウコト⁇

どうして、私は、我慢というものが出来ないのか。見たい映画を見たいだけ見ていたら、そりゃぁ、こうもなろうかというか…

そして、呆れることに、見逃した映画があるのだ。あ、あれ見てない、とか此の期に及んで思っているのた。

これをバカと言わずになにをバカと言うのかと…

それにしても、あまりにひどい、ひどすぎる!

とりあえず、4月は30本くらいに抑えよう!!

……あれ?

いや、だって、3月半ばから話題作の劇場公開ラッシュだから…4月末はGWだし……

 

この三ヶ月間に鑑賞した約100本の映画のうち、新作映画は大体40本くらい。今回は特集上映などが多かったので、新作映画はそのくらいしか見ていないと思う。(もう数えるの、ヤダ)

その中でベストは「エンドレスポエトリー」と「ナチュラルウーマン」それから「苦い銭」。3本の映画の共通項は、生命力だ。

ナチュラルウーマン」の、否定されても決して屈しないしなやかな強さ。「苦い銭」の過酷な状況でも逞しく生きる力強さ。(「苦い銭」の物凄い夫婦ゲンカなんて、あまりのパワフルさに、腰を抜かす。一昨年のフィルメックスで鑑賞済だが、あの夫婦ゲンカをもう一度見たくて見に行ったのだが、やはり、凄かった。)

そして、特に「エンドレスポエトリー」の圧倒的なパワーは素晴らしかった。

「太陽は西から登る」と宣言したら、本当に太陽が西から登ってしまいそうな映画だった。

ホドロフスキーは最高の奇術師であり、ペテン師であり、詩人だ。美しく力に満ちた言葉、鮮やかな色彩、幻想的な映像、それらで観客を魅了し、だまくらかし、陶然とさせる。

混沌の中、生き抜くという強い決意で力強く大地を踏みしめて立ち上がり、圧倒的なイマジネーションを駆使して自らの王国を築き上げる。

ある意味、映画の王道なのだが、そういう映画が最近本当に少ないと思う。そんな中で「エンドレスポエトリー」は、これぞ映画、という作品だったと思う。