いきおくれ女子いろいろウォッチ

映画の備忘録として

ニッポン国VS泉南石綿村を見たメモ

今日見た。本は、最初のインタビューをちょっと読んだだけ。

以下、印象のみ。

 

この判決というものが、勝訴ということになっているのだが、少し引っかかりを感じる。

結局、家族曝露と近隣曝露は認められなかった。

つまり、論点が非常に狭められている。

環境問題としてではなく、労働環境とその国の監督責任のみが認められたのか。

納得出来ないなぁ。

 

ドキュメンタリー映画だし、監督は原一男だし、仕方ないんだが、人に焦点が当たっていて、裁判については、必要最低限のみ。情報が足らない。

まぁ、仕方ないか。

しかし、流石の面白さ。4時間も見ていたなんて信じられない。体感2時間。

 

判決には納得出来ないが、決して治る事はなく、どんどん病状が悪化する原告の事を考えれば、一旦区切りをつける事が出来て良かったのだろう。

原告や亡くなった原告、遺族の方達。出て来る人達が素朴で控え目な人達ばかりで、本当に気の毒になる。現代日本か?本当か?昔の映画でも見せられているんじゃないのか?

「働いてお金をもらったんだから、その結果病気になったとしてもしょうがない。」

これを、病気で苦しむ本人が言うのだから。

本にあった言葉。

「国の不作為で理不尽な被害を受けた人達」

その人達がこんなことを言うというのはあきらかにおかしい。

だが、そんな人達に、争いを強要する事は酷である。

大臣が出て来て謝罪したら、それで誠意を示してもらえたと思うのならば、それでもいいのではないか。

亡くなった人は戻らず、失われた健康はもとに戻らないどころか、どんどん悪化していくのだ。せめて心の平穏を。

 

しかし、それでも私は、亡くなった原告の家で謝罪する塩崎大臣の一挙手一投足に鋭い眼差しを向ける原告団代表の柚岡氏の、俺は納得していないぞ、といった感じのその強い双眸を支持したい。

 

とりあえず、みんなが口を揃えて酷いと言っている三浦判決は読んでおきたい。

関連判決も、出来たら抑えたい。

しかし〜〜時間が〜〜無い〜〜

バカな映画を見なければ〜〜時間はあるのだが〜〜だがしかし〜〜それはムリ〜〜無理なんだ〜〜