いきおくれ女子いろいろウォッチ

映画の備忘録として

アニキィィ、どうしてアップライジング撮ってくれなかったんっすかっっっーシェイプ オブ ウォーター、それから、パシフィックリム アップライジング

映画を見る前からブログのタイトル決めて、グチを書く気満々で見に行った。しかし、アップライジング、結構ナカナカ面白かった。私的には満足。

パシフィックリムの続編としてではなく、全く関係ない別物として楽しんだ。

こんなにお金かけてこのクオリティ!素晴らしい!ハラショ〜〜‼︎という感じだった。

 

当初の予定では、嫌味ったらしく、皮肉を言いながら書きはじめる予定だった。こんな感じ↓

 

シェイプ オブ ウォーターがアカデミー賞作品賞取ったそうですね。おめでとうございます。

なんか、色々と意味が込められた、今を生きる私達にピッタリの映画だそうですね。

こういった、いわゆるB級映画がアカデミー賞を取るとは、いやはや、いい時代になったものですね。

(ここまで全て棒読みで。)

 

だけどさぁ〜、アップライジングがやってくれたわけですよ。笑わせてくれた訳ですよ。なんか、色々どうでもよくなってしまった。

「Mt.Fuji」をぶっ込まれたら、もう本当に、全てがどうでもよくなりますよ。まうんと ふじに、れああーすってマジっすか⁇そんで、それ目指してKAIJUが集まってくるって、どういう事っすか⁇

富士山が活火山になってる…とか、どうでもいい事(え?)に引っかかっているシロウトは、とっとと帰れ‼︎あれは「Mt.Fuji」だからな‼︎‼︎

 

ざっくりとあらすじを書いてみると、こんな感じ?

パシフィックリムから10年後、新たに開発された無人イェガーが世界中に配備される事になったのだが、その無人イェガーには、異世界人プリカーサーに乗っ取られたニュートによってKAIJUの脳が埋め込まれていた。次々にKAIJUに乗っ取られていく無人イェガーが、裂け目を開き、KAIJUを召喚する。今、新たな戦いが始まる。

って感じの物語だったかな?確かこんな感じだったかな?まぁ、そんなもん、どうでもいい訳です。前作以上にどーでもいい事になってます。

なので、後半は本当にやりたい放題、無茶苦茶な事になってます。

なんか、シラスウナギみたいなのがワラワラワラワラ〜〜っと出てきて、それがワラワラワラワラ〜〜とKAIJUにたかると、なんかわかんないけど、3体のKAIJUが合体して巨大KAIJUに!なるんですよ‼︎よくわかんないんですけど‼︎でも、いいの!なぜなら私は、巨大合体ロボが大好きだから‼︎

とにかく、突っ込み待ちが多過ぎる!ボケ、ボケ、ボケまくり‼︎

いやぁ〜本当に楽しかったです!

私、本当に、こういうバカコンテンツが大っ好きなんだよ〜〜マジメで頭のいい友達にはよく怒られてたんだけど、どうっしてもやめる事ができないのぉ〜〜

 

それにしても、やはり、ギレルモ デ トロは凄いと思った。

アップライジングは、とにかくいろんなエキスをがっつん、がっつんぶっ込んで、混ぜこぜにして、訳がわからない状態になっている。

それに比べて、前作は最初から最後までトーンが統一されていた。確かな世界観の上に物語が構築されていた。無茶苦茶な展開にも耐える、確固たる世界観だ。ブレがない。トロ、凄い。

アップライジングはブレまくり。全く統一感が、ない。

映像も、トロはとにかくKAIJUが格好いいのが第一、あとイェガーが格好いいのに魂を賭けていたと思う。だから、ストーリーも非常にしっかりと作られている映画なのに、ぱっと見、派手な戦闘シーンのみの映画のように見えるくらい、とにかく格好良い映像だった。

アップライジングはストーリーもメチャクチャだが、映像もヒドイ。イェガーとか、格好良く作っているけど、見せ方がダメ。操縦室でティフリギ(後ろ回し蹴り。空手とはちょっと違う。)的なのをやっているのを見かけたのでございますが、「修羅ランド」のマスカットちゃんと同じくらいヒドイ。(その後マスカットちゃんは「スロータージャップ」で殺丸になっており、白帯から青帯くらいになっていたので、おばちゃん、安心したざます。あまりに可憐すぎて、マスカットちゃんというよりマーガレットちゃんって感じだったよ…)ハリウッドのお金を湯水のように使っている映画が、日本の大学生が作った映画(予算10まんえん位)並みの映像ってドイウコト?(しかも「修羅ランド」はナニなところもあったが、監督の個性の出た面白い映画だった。)

トロは一つたりとも気の抜けた映像はなかった。

アップライジングは、比べるとやはりダメな映画なのだが、別物として突っ込みながら見ることができる人には、楽しめると思う。

 

怪獣とKAIJUについて。

パシフィックリムは、日本の怪獣映画好きのオタクが作った映画かもしれない。しかしあれは、ギレルモ デ トロの、キリスト教徒の作った映画だった。海底の深淵から現れるKAIJUは、邪神であり、この世ならぬものであった。怪獣というより、冥界の王や堕天使やクトゥルフの神々に近いように感じた。全く異質な存在だった。

しかし、日本の怪獣は、自然の中から生まれた神である。まつろわぬ神かもしれないが、この世のものだ。宇宙から飛来する怪獣ですら、そのように創造されていたと思う。

なんというか、根本的に違うものだと思う。

このあたりの、キリスト教的、またはイスラムユダヤなども含めた一神教的な価値観から作られた映画と、アジアの多神教の文化の中から生まれる映画については、また、書きたい。ロシアのキリスト教と見せかけた多神教的価値観とかね。